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プログラムレポート ~生産技術研究所見学(第18期)~

2018年1月16日

生産技術研究所の研究棟
生産技術研究所の研究棟

第18期プログラムでは1月12日、駒場リサーチキャンパスにある東京大学生産技術研究所の施設見学を行いました。
生産技術研究所は、1949年の創設以来、一貫して工学のほぼ全領域を広くカバーする研究教育活動を展開しています。「生産技術」の名前の通り、それぞれの分野において卓越した研究成果の創出と社会への発信・還元を実践し、産学連携の活動を展開しているユニークな研究所です。

見学に先立ち、所長の藤井輝夫教授から生産技術研究所の概要説明があり、その後、野城智也教授から「建築とイノベーション」、前田正史教授からは「資源・環境問題と科学技術(化学熱力学と資源リサイクル)」というテーマで講義がありました。

藤井所長による研究所概要説明
藤井所長による研究所概要説明
野城教授による講義
野城教授による講義
前田教授による講義
前田教授による講義

昼食会の後は、見学に先立って、新野俊樹教授から「価値創造デザイン推進基盤」の概要説明、中野公彦准教授から「次世代モビリティ研究センター」の概要説明をしていただきました。
その後、3つのグループに分かれて、加藤信介研究室、価値創造デザイン推進基盤、次世代モビリティ研究センター、巻 俊宏研究室の各研究室を見学しました。

サステナブル社会の建物内外の空気環境制御について研究をしている加藤研究室では、風洞模型実験に基づく都市の風環境について説明していただきました。受講生たちは秒速20メートルの風が吹く「環境無音風洞実験装置」に入り、風の強さを体験しました。

価値創造デザイン基盤では、生産技術研究所とイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートが協同で行うプロジェクトとして、2016年12月に設立されたRCA-IIS Tokyo Design Labを見学しました。 森下有助教による説明の後、生産技術研究所で行われている研究の中から先端技術シーズを見つけ出し、アイデアを発展させて作成したプロトタイプの展示「TREASURE HUNTING展」を見学しました。

模型の前で説明する加藤教授
模型の前で説明する加藤教授
>風洞実験室で秒速20メートルを体験
風洞実験室で秒速20メートルを体験
展示の解説をする森下助教
展示の解説をする森下助教

次世代モビリティ研究センターの須田・中野研究室では、 機械工学の知識を基に、アクティブ振動制御、エナジーハーベスティング(振動発電)、独立成分分析法などの多次元信号処理技術を用いた状態監視、生体信号計測、力覚支援操舵,自動車のヒューマン・マシーン・インターフェース評価、高齢者の運転特性など、モビリティを中心にして、計測と制御に関する研究を幅広く行っています。杉町敏之特任助教による説明の後、ドライビング・シミュレータを使った運転支援技術のシミュレーションを見学・体験しました。

巻研究室では、最先端のロボット工学と情報処理技術を駆使して、新たな海中海底探査システムの提案、特に、AUV (Autonomous Underwater Vehicle, 自律型海中ロボット)をはじめとする複数の自律プラットフォームの連携により、船舶をベースとするこれまでの観測手法では考えられなかったような広範囲・高精度・長期間の海底観測を可能とするシステムの実現を目指しています。自律型海中ロボット「Tri-TON 2(トライトン 2)」を試験水槽に入れた実演では、コンピュータからの指示が届かない水中で、ロボット自らが状況を判断して動く様子を間近で見ることができました。

ドライビング・シミュレータについて説明する杉町特任助教
ドライビング・シミュレータについて
説明する杉町特任助教
>ドライビング・シミュレータを体験
ドライビング・シミュレータを体験
自律型海中ロボット「Tri-TON 2」の解説をする巻准教授
自律型海中ロボット「Tri-TON 2」の
解説をする巻准教授

分子レベルのミクロの世界から都市規模のマクロの世界まで、幅広い分野にまたがる研究室を訪問したことで最先端の実践技術に触れ、産学連携の最前線を体感することができた大変有意義な一日となりました。

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