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イベントレポート ~東大EMP主催講演会「海をわたる機関車」~

2016年7月30日

鉄道博物館
鉄道博物館

2016年7月24日、東大EMP主催の一般向け講演会「海をわたる機関車」が開催されました。

この講演会は、テーマが鉄道に絡むものということで、埼玉県さいたま市にある鉄道博物館を会場に行われました。親子連れで活気溢れる夏休みの鉄道博物館の賑わいを遠くに、およそ50名の方が熱心に話に聞き入りました。


スピーカーは、EMPでも講師を務める東京大学社会科学研究所の中村尚史教授です。中村先生のご専門は日本経済史・経営史で、特に明治期の鉄道業史や地域経済史を研究されています。近著に『海をわたる機関車〜近代日本の鉄道発展とグローバル化』(吉川弘文館)があります。

会場の様子
会場の様子
講演をする中村教授
講演をする中村教授


今回の講演では、19世紀後半の第一次グローバル化のもとで出現した機関車市場を巡る世界的な機関車製造業の動向と、日本鉄道業の発展の歴史をご紹介いただきました。講演内では鉄道博物館で展示されている車両などへの言及もあり、具体的なイメージを思い浮かべながら話を聞くことができたのではないかと思います。

中村教授の講演のあと登壇したのは、やはり東大EMPで教鞭を執られている東京大学大学院経済学研究科の小野塚知二教授です。近現代イギリス社会経済史を専門とされる小野塚先生の視点で、中村先生の講演の時代的背景を補足しながら、お二人に対談していただきました。当時のグローバルネットワークがどのような特徴を備えたダイナミック・システムであり、日本はそこにどのように参画していたのか、イメージすることができました。

小野塚教授と中村教授による対談
小野塚教授と中村教授による対談
国指定重要文化財・鉄道記念物の1号機関車
国指定重要文化財・鉄道記念物の1号機関車
(150形式蒸気機関車 車号150)1871(明治4)年製造


講演会終了後には、鉄道博物館のボランティアスタッフの皆さんの案内で、館内の見学ツアーも行われました。展示物の背景にある物語を理解した上での見学でしたので、解説もより味わい深いものになり、日本が誇る新幹線ができるまでの歴史が分かったようです。

東大EMPと鉄道博物館というユニークな組み合わせではありましたが、学術は何事にも繋がっていくことを再認識できた一日になりました。

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